スターリング・ノースの家探訪記

先日、スターリング・ノースが生まれ育ったエデュトンの家に行かれたLITTLE RASCALさんからのメールが届きました。
読ませて頂いてとても感激したので、是非、皆さんにも紹介したいと思い、LITTLE RASCALさんに快諾を頂いて、ご自身が書かれた「スターリング・ノースの家探訪記」のページを作りました。

LITTLE RASCALさん宛ての感想とかありましたら、宛に送ってください。

「大好きなラスカルの部屋」へ戻る  

「スターリング・ノースの家探訪記」

ラスカルの家の舞台がある街は、ウィスコンシン州のエデュトンです。
州都のミルウォーキーから車で約2時間です。
地図上では、ウィスコンシン州の最大の都市ミルウォーキーから西の州都マディソン(車でハイウェイを利用した場合は約1時間から1時間30分)をめざし、そこからまっすぐ南下して30分です。

昔は電車があったようですが、今は廃線のようなので、結局は日本から行く場合はミルウォーキーまで行って、そこから車をレンタルするのが一番かと思われます。
一日のフリーマイルレンタル(走行距離は関係なし)の保険全て込みで約70USドルでした。
日本人だから日本車でした・・・やはりありがたい・・・。

エデュトンは人口4000人くらい・・・昔、タバコ産業で栄えた街でそのなごりか昔からある一般的な家の平均レベルは高いです。
(つまり、御先祖様がお金があった時に良い家を建ててくれたんですね。)

余談ですが、可愛い石造りの家があって写真を撮ってたら、近くの道路工事していたトラックが突然やってきて、「何かよう?」って聞かれたので、なんでだろうって思いつつ、「家が素敵だから写真撮ってたの。」と答えたら、「そりゃ嬉しいねえ。」なんと彼の家でした・・・。

街には大きなスーパー一つ、ファミレス一つ、A&Wのハンバーガーがありました。
宿泊所は一ケ所、街に入ってしばらくして右側です。
スーパーの向かいのファミレスの奥にあります

スターリング・ノースの少年時代の家(Sterling North's Boyhood
  Home & Museum)

409 W.Rollin Street
    Edgerton   WI  53534


スターリング・ノース・ソサエティー(Sterling North Society)
もし見学や資料希望ならこちらに問い合わせを・・・。
一般的には日曜日のPM1:00〜5:00のみオープンですが、前もって連絡すれば見学可です。

Sterling North Society Ltd.
P.O.Box 295
   EDGERTON   WI53534
Elizabeth and
   Walter  Diedrick   608-884-3870


私が泊まったモーテル(見た目はイマイチだが部屋はまあまあ、ベットはキングサイズ、シャワーのみ 料金は35USドル・・・くやしいがここしかないようだった。
街の規模からいってしかたがない。
もし、そういうところじゃいやだなあって思う方は、マディソン周辺で泊まるのが良いかもしれません。
ハイウェイ走っていると有名チェーンホテル系のモーテルがたくさんありましたよ。)

Towne
   Edge   Motel
1104
  North Main Street   Edgerton  WI  53534          608-884-9328  


(注・・スターリング・ノースの家から車で10分くらいの所にDays Innという全国チェーンホテルもあるようです。
    ここには室内プールもあり、隣にはマクドナルドもあります。)




地元の人は、代々、住んでいる感じで、街でも挨拶してくれる率が高く、スーパーでも道のゆずりあいや、カゴもお客さんがあなたの分よって渡してくれるような親切なところでした。
はとんど白人系です。
一軒だけ中華料理の店があってそこぐらいが東洋人で、ブラックアフリカン系の方は一人も見ませんでした(ちなみにミルウォーキーは白人5、ブラックアフリカン4、その他1。でも東洋人は少ないとのことです。)
  

以下が私の紀行文です。


教えていただけた綴りのおかげでインフォメーションによって、その街の場所を調べ行きあたりばったりでラスカルの家に行ってきました。
本当に運がよかったです。
一人で高速ぶっとばし、管理人によると日本人で始めてラスカル宅訪問という名誉にさずかれました。
本当はアニメの制作スタッフが行ったことなのだろうけど、もしかしたら中に入らなかったのか?・・・サインをしていかなかったのか?
なにせ、日曜日しかやっていないのを運の良さであけることができたのだもの・・・。

先日、日本アニメーションで顧問として働いている知人から面白い話を聞きました。
その知人の友人がアメリカをバイクで横断したときに ラスカルの家の話を聞き、そのおかげで 知人はエデュトンの話を知り、それをある人にネットで教えたとのことで日本にひろまったということです。
まあ何はともあれ、とりあえずそのおかげで何とかたどりつけたのですから・・・。


カナダを旅行した後、カナドのトロントからミルウォーキーへ飛行機で行きました。
所用時間は約2時間、24人乗りの小さな飛行機でした。
荷物がロストバゲージで、結局ホテルも決まっていないから待っているしか手段がなく、せっかく3時には着いたのに出発は7時となりました。
その間、飛行機会社がくれた空港内で飲食できる13USドルの小切手で楽しませていただきました。(もちろん 交渉した結果です。)
インフォメーションの人は、「エデュトンに行きたい。」って言ったら、「小さな街よ、泊まるとこあるのかしら?」なんて・・・これから行きあたりばったりで行こうと思っている私には、きつ〜い一言に感じられました。
ちなみに彼女が、「なんでその街にいくの?」って質問に、「作家のスターリング・ノースをリサーチしにきた。」って言ったら、「知らないわ。」とのこと・・・。
「ミルからはハイウェイ使えば2時間で行ける。」とのことで、経由としてマディソンを通って(そこまで1時間)そこから南下して30分くらいとのことでした。

7時に車をレンタルして雨が降ったのでハイウェイを途中で降りたりして実際に着いたのは11時を過ぎてしまいました。
初めてのアメリカの街なのに、これはちょっとやばいかもっておもいましたが、街に入ってすぐに、INNって書いてあったので、泊まるとこあったと開けてみてびっくり・・・なんと左側はバーで右側は歴史を感じる古〜いボーリング場でした。(バッファロー66にでてきそうな?)
いかにも地元の人のあつまり・・・突然やってきた旅行者は注目の的でした。
モーテルかと思って入ったと言ったら、「あと少しだよ。右側だよ。」と教えてくれコーヒーだけ飲んでそこをめざしました。

すぐモーテルは分かったけど見た目なんか、しけってそうで趣味じゃない、もっと良いとこって気がついたら街を一周してしまいました。
5分あれば一周できそうな小さい街でした。
大きなスーパー一つ、教会2つ、警察署も一つ・・・町役場も分かったから、明日そこでスターリングノースの家のこと聞こうって考えながら車を運転しましたが、残念ながらそこ以外泊まるところはなく、そこにとまりました。
見た目は今いちですが中はまあまあでした・・・一泊35USドル。


朝おきてモーテルの親父さんに聞いたら、「ああ、あるよ。どこだっけ?」って聞いてほっとしました。
それで最初、朝御飯買いにスーパーへでかけました。
客は平日とあって皆お年寄り・・・。
入口にさすが田舎ゆえ唯一のスーパー・・・おおきな地元の名士4人の写真付説明書があってそこでスターリング・ノースの大きな写真をみつけました。
ちゃんとラスカルの作者と書いてありました。
タバコ産業が盛んだったので4人のうち2人は タバコ関係でした。
写真とって良いってきいて写真とってたら、こんどは額に入ったスケッチ画の作者とあらいぐまやその他の動物と一緒の絵を発見して、「これも写真とっていい?」ってきいたら店員がデビーットって叫んで40代くらいの店員デービットをつれてきました・・・なんと彼の作品だそうで・・・。
「働いている日本の会社のマスコットがラスカルでラスカルのリサーチにきた。」って言ったら、彼が、「ラスカルの家を見に行くか。」って聞いてきて、「ええ、これから警察署にいって聞くのだけど・・・。」
「僕、知っているよ。」って、電話帳で調べて現在住んでいる人(おじいさんで日曜日に家を開放して説明をしている。)に連絡してくれたました。
そしたら電話は自分でってまわされて・・・また自己紹介して、「ラスカルのリサーチしにきた。」って言ったら迎えにきてくれることになって・・・。 
駐車場でお土産にもってきたラスカルのぬいぐるみかかえて待っていました。
待っている間に元横須賀滞在のアーミーのおじいちゃんや色んな人が話しかけてきたりして時間はあっという間にたちました。
待つこと30分後、迎えにきてもらったあと2時間くらい家と教会と図書館などの場所を紹介してもらいました。


家の前には、ちゃんと「スターリング・ノース少年時代の家」と看板がたっていました。
家は見事に現存していて入ってすぐのところにちゃんとお土産コーナーがあり、向こうのラスカル本とウィスコンシン州の物語の舞台本(大草原の家シリーズもウィスコンシン州だったので掲載されていました。)、ラスカルのトレーナーが売っていました。
いずれも現金のみ、カード不可でした。
家具は残念ながらお父様が事業に失敗したため彼時代のは一つしかなく(メイドさんの鏡台)、現在のオーナー、デービットがみつけてきたその時代の家具とスターリングの叔父の家のものがよせられ、家族の写真やスターリングや彼の父がつかっていた
タイプライターが一階の居間や二階の書籍コーナー(展示場)に飾られてイメージ的には良い感じでした。
二階の展示コーナーには 彼の作品やタイプライター、家族の写真が飾れられていました。
デビュー作品はエデュトンの人々の話で、新聞記者出身の彼は大人と子供の絵本を同じくらいの量、出版しました。

さて、他には裏庭にガレージがあり、そこでカヌーのペンキを塗ったとのことですが、その壁にはスターリングが釘で彫ったあと、ラスカルの傷つけたあと、出入りしていたネコドア、カヌーの試し塗りペンキあと(S.N.のイニシャルで濃い緑で3箇所 これは三回彼が塗ったようで、みなそれぞれ書いたとのことです。)がありました。
現在は団体客(なんでも1969年にディズニー映画でやったので アメリカからはそれをみてくる子が多いとか・・・。)に備えて黒板にすわるところがあり、まるで学校のようなつくりになっています。

それから実際ラスカルがよくのぼったシーンの大きな木、二階の窓からつたっていけば出入りできそうな感じです。
その木とガレージにはりすが3匹くらいいて、ちょこまか動くしぐざがかわいく楽しませてもらいました。

余談ですが スターリングは小さい頃は女の子にしか見えないくらいとっても可愛いかったです。
(もしかしたらお姉さんにおもちゃにされていたかもっていうくらい可愛い女の子にしか見えませんでした。)


案内してくれたデービットと別れて街を一周してみました。
車で5分しないところ(歩けば2、3キロ。)は、もうひろ〜い牧場エリアでした。
ラスカルを見つけたところや話したところも全て歩いていけそうな距離でした。
かつて栄えたタバコ産業系の大きなレンガの建物をいくつか見ました。

行きは雨に降られたので、時折、休憩をとって行くのに4時間近くかかってしまいましたが、帰りは2時間以内で帰ってこれました。
まあ、交通渋滞などもあります。

ミルウォーキーのハイウェイは、街に突っ込むって感じで運転していて面白いだけど怖かったです。
高さも半端じゃない・・・道も複雑に別れていて表示がでたらすぐ曲がらなくちゃいけないところがもうすぐって感じ・・・。
でも向こうさん、優しくてだめだぁって思ってウィンカーだすと皆して入れてくれました。
レンタカー会社のプレートがケンタッキー州なのに、最初なんか狙われそうって思ったけど、これもレンタカー会社の計算のうちなのかなあ?

ちなみにミルウォーキーはドイツ系移民の街で、昔からある建物と現代風のミックスが良い感じでした。
是非、ドイツ料理のマーダーや街で一番有名なバー(お店に入るときドアが本棚になっている。その他いろいろなトリックがあって奥にトランプのマジシャンがいて、頼めば4人分のカードをあてるゲームなどもやってくれる。)へ遊びに行ってみてください。

2000年12月 LITTLE RASCAL

 
ミルウォーキーにお住まいのKAKBさんのスターリング・ノースの家アルバムのページ

KABAさんが撮られた写真がたくさんアップされています。

(閉鎖)


 
まじっくさんのHP「スタジオまじっく」の「2003エデュトンレポート」

まじっくさんのボリュームいっぱいのエデュトン・レポートです。
写真もいっぱいアップされています。

(閉鎖)


ページTOPへ


あらいぐまラスカル  ラスカル・ストーリーブック  あらいぐまラスカル」キャスト紹介
ラスカル写真館  スターリング・ノースの家探訪記  ディズニー映画「ラスカル」について
ラスカルの7つの鍵  ラスカルと一緒に遊ぼう
inserted by FC2 system