ビビアン・リーのお話

MIDIを聞けない方はご容赦下さい。
白鳥の湖」

ある雑誌で、あの「風と共に去りぬ」で有名なビビアン・リーの「哀愁」がリバイバル上映されていると知りました。
「哀愁」は1940年の作品で、もちろんモノクロの悲恋映画の名作です。
こんな作品がどうして今頃、再上映されるのでしょうね・・・。
いまの若い人にとっては、モノクロの渋い新作みたいに見られるのでしょうか・・・?
まぁ、そんなことは良いとして、実はこの「哀愁」は、僕のお薦めの映画のひとつだったのです。
相手役は、そのころの美男俳優だったロバート・テイラー・・・・・。
美男美女共演の・・・・ただそれだけには終わらない素敵な作品です。

物語は、戦時下のロンドンが舞台です。
戦地に向かう前に、原題でもあるウォータールー橋にたつ初老の将校。
思い出のお守りを握りしめ若かりし頃を思い出す・・・と言う始まりです。
そうですこのウォータールー橋がこの恋のお話の舞台なのです。
二人が初めて会ったのは、このウォータールー橋・・・。
青年将校のロイとバレエの踊り子のマイラのふたり・・・。
空襲警報が鳴り、橋の上で、バッグを落とし、道路に転がったお守りを
車に轢かれそうになりながらも拾うマイラを助け、一緒に避難・・・そう、これがふたりの初めての出会いでした。
戦地に向かうにロイに、マイラは大事にしていたお守りを渡す。
ふたりはすぐに愛し合うようになり、結婚式を挙げようとするが、ロイが急に戦地に行くことになる・・・・。
駅に駆けつけ見送るマイラ・・・・。
ロイの無事を祈り帰りを待っていたマイラだったが・・・・。
新聞の戦死者の欄でR・クローニンの名が・・・・。
ロイが死んだものと思い、ウォータールー橋に行った彼女は、「散歩でも・・・?」と声をかけられ、そのまま一緒に・・・。
彼女は、ロイの死のショックと、生活のために娼婦になったのです・・・・。
ところが、ウォータールー駅で商売をしていると、何と、ロイが戻ってきたのでした。
ロイは結婚しようと、マイラを家に連れて行くが、いまの自分の汚れた体にいたたまれなくなって、ロイの母親に過去を話してしまう。
まだ、何も知らないロイは、マイラから預かっていたお守りを彼女に返すが、マイラは、手紙を残して早朝去っていく・・・。。
ロイはマイラのあとを追ってロンドンに来るが、時、遅し・・・。
霧深いウォータ−ルー橋に来たマイラは、通り過ぎる車に飛び込む・・・・。
そばに転がるあのお守り・・・・・。
初老になったロイは、お守りを握りしめ、ウォータールー橋にたつ・・・。
その時、マイラの「愛していたのはあなただけよ。これからもずっと、本当よ。いつまでも・・・。」の声が・・・。

なんて切ない物語なんでしょうか。
映画の中で、ふたりの最初のデートのダンス・シーンで流れる「別れのワルツ」・・・・・。
日本では、「蛍の光」の題名で有名な曲ですよね。
それから、所々に流れるの「白鳥の湖」の曲が、哀愁を漂わせています。
もう、60年近く前の作品ですが、最近の映画にはない暖かさのある映画なので、ビデオでもリリースされていますので、是非、この名作を見て下さいね。

Vivien Leigh (1913.11.05〜1967.07.08)

 

ビビアン・リー・ベスト5

@ 哀愁
A 風と共に去りぬ
B 欲望という名の電車
C アンナ・カレーニナ
D 美女ありき

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