デビッド・リンチのお話

デビッド・リンチ監督・・・。
最初に見た「イレイザーヘッド」、「エレファント・マン」と、どちらも白黒の暗いどちらかというと陰湿なイメージの作品で、初めは取っつきにくかったのは事実です。
でも、そのあと見た、「砂の惑星」・・・。
あの「エレファント・マン」を作った監督の映画とは思えなくって、ビックリしました。
でもよく見ていると、デビッド・リンチ監督らしいところがいっぱいで、改めて、その良さというものを知り始めました。
並のSFとは完全に印象が違い、特撮もそこそこだったけれど、それ以上に暗いドロドロしたようなイメージ・・・原作にあるのかも知れないけれど・・・圧倒されました。
そして、はじめて見たカイル・マクラクランも適役で魅力いっぱいだったし・・・。

それから再度「イレイザーヘッド」「エレファント・マン」を見直してみると、リンチ監督が普通嫌われている際物を題材にして、何を表現したかったのか・・・?
だんだん分かるような気がしてきました、でも、まだちょっとだけだと思いますが・・・・。
そして僕をデビッド・リンチ・フリークにしたのは「ブルー・ベルベット」です。
オープニングの青い空と、白い垣根に赤いバラ・・・そして、懐かしい「ブルー・ベルベット」の歌声・・・。
それとはうって変わってのストーリー展開、もう最初から、ドキドキして見ました。
不思議な不思議な魅力があるんですね、リンチ・ワールドには・・・。
この映画を見ればその魅力?が分かると思います。

そして、完全に僕をデビッド・リンチ・フリークを決定的にしたのは、やっぱり、日本でも空前のブームを巻き起こしたTVシリーズの「ツイン・ピークス」・・・。
これはもう完全にはまってしまい、ビデオはリリースされるとすぐに借りて、全部見ました。
印象的なテーマ曲と共に枝で休む小鳥、そして工場の風景、山をバックに「WELCOME TWIN PEAKS」の案内板と共にタイトルが出て、そして滝の水が落ち、湖に流れていく・・・。
そのすべてが何かを暗示しているようで、最初からワクワクして見ていたものです。
「ツイン・ピークス」の魅力は何と言っても複雑怪奇な人間模様とストーリー・・・もう頭の中は半ば麻薬中毒状態・・・。
あとで知ったのですが、「X−ファイル」のデビッド・ドゥカブニーもきわどい女装愛好の警官役で出ていたし、出てくる人が全部、精神的に変わった人ばかりで、そう、これがリンチ・ワールドなのです。

それから、あのカンヌ映画祭グランプリを取った「ワイルド・アット・ハート」、そして「ロスト・ハイウェイ」とリンチ・ワールドは広がっています。
でも、誰にもまねのできないこのリンチ・ワールド・・・ずっと、ずっとカルトのままでいて欲しいです。

David Lynch (1946.01.20〜  )

 

デビッド・リンチ・ベスト5

@ ブルー・ベルベット
A エレファントマン
B 砂の惑星
C イレイザー・ヘッド
D ワイルド・アット・ハート

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