「真夜中のカーボーイ」
4月の1本の「心の旅路」は、いかがでしたか? ラストがとても素敵な映画です。 お楽しみ頂けましたか? 今月の5月は、アメリカン・ニュー・シネマの中でも特に好きな1969年に作られた「真夜中のカーボーイ」です。 それでは、どうぞお楽しみ下さい。 |
「真夜中のカーボーイ」(MIDNIGHT COWBOY) 1969年 113分 監督 ジョン・シュレシンジャー 出演者 ダスティン・ホフマン、ジョン・ボイト、ブレンダ・バッカロ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
テキサスの片田舎で皿洗いをしているジョー・・・。 金持ち女の相手をして金を稼ごうと、憧れのニューヨークへバスでやって来る。 だが現実は厳しく、カーボーイを気取る彼の夢は遠のいていくばかり・・・。 |
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引っ掛けた女は娼婦で反対に金を要求されたり、映画館ではホモの少年にフェラチオされ金を要求するがるが一文ナシ・・・。 そんなジョーが知り合ったのがリコと呼ばれるいつも咳き込み片足を引きずって歩く小男。 彼は廃墟になったビルの一室に住み着き、泥棒や詐欺師まがいのことをしては日銭を稼いでいた。 |
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ジョーは、最初リコに騙されるが一文ナシになり、リコのねぐらで共同生活をはじめる。 大都会のはみだし者同士、次第に友情を深めていく二人・・・。 リコはジョーにニューヨークで生きていくす術を教えてくれるが、何をやってもうまくいかない。 |
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ある日、ふたりは怪しげなパーティに招かれ、そこで知り合った金持ち女の紹介で新しい客を得て、運が向いてきた矢先、リコの病気が悪化してしまう。 ジョーは、フロリダへ行くというリコの夢を叶えようとフロリダ行きを決意する。 だが、ふたりのバス代が・・・。 |
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彼に誘いをかけてきた男から60ドルを奪い、夢に見たフロリダ行きのバスに乗るふたり・・・。 リコはバスの中で「向こうに着いたら自分を、もうネズ公と呼ぶな」と言うが、もう声は弱々しく、お漏らしをして泣き出してしまう。 |
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ジョーはリコのために新しい服を買い着させ、ふたりでかたぎの仕事をしようと決心するのだった。 だが、フロリダを目の前にして、すでにリコは、死んでいた。 それに気づいたジョーは・・・。 |
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アメリカン・ニュー・シネマの傑作・・・「真夜中のカーボーイ」でした。 アメリカン・ニュー・シネマの中でも「明日に向かって撃て!」、「俺たちに明日はない」と並んで僕の大好きな映画です。 印象的なのは、時折フラッシュバックされるジョーの過去のシーン、そしてラスト、バスの窓に映るフロリダの美しい町並み、そしてリコの肩を抱くジョーの眼差し・・・。 この映画は60年代末のアメリカの風俗がよく描かれていて、当時の時代背景が生んだ傑作だと思います。 「真夜中のカーボーイ」は、アカデミー賞で、作品賞、監督賞、脚色賞を受賞し、主演の二人は惜しくもオスカーは逃したものの、そろってアカデミー主演男優賞にノミネートされました。 リコ役のダスティン・ホフマンは、もともと舞台出身で、「卒業」で映画デビューし、主演2作目がこの「真夜中のカーボーイ」です。 ジョー役のジョン・ボイトは、D・ホフマンと同じく、舞台で活躍し、なんと舞台の「サウンド・オブ・ミュージック」で、長女の恋人ロルフ役もやったことがあるそうです・・・唄って踊っていたんですね・・・ちょっと驚きです。 監督のジョン・シュレシンジャーは、1966年の「ダーリング」、1967年に「遥か群集を離れて」を監督して注目され、この作品で見事、監督賞を受賞しました。 1969年に作られたアメリカン・ニュー・シネマの傑作「真夜中のカーボーイ」でした。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・お 願 い ・・・・・ 実はメイン・テーマの題名を度忘れして、どうしても思い出せなく困っています。 |
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5月の1本の「真夜中のカーボーイ」は、いかがでしたか? それでは、次回6月の作品をお楽しみに・・・。
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