「素晴らしき哉、人生!」
11月の1本の「太陽がいっぱい」は、いかがでしたか? お楽しみ頂けましたか? 今月12月は、フランク・キャプラ監督、ジェームズ・スチュアート主演の味わい深い人生ドラマの秀作「素晴らしき哉、人生!」です。 どうぞ、ゆっくりお楽しみ下さい。 |
「素晴らしき哉、人生!」(IT’S A WONDERFUL LIFE) 1946年 130分 監督 フランク・キャプラ 出演者 ジェームズ・スチュアート、ドナ・リード、ライオネル・バリモア ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
クリスマスの晩、ジョージ・ベイリーは人生に絶望して、まさに自殺をしようとしていた。 友人や妻のメアリーや子供達が、ジョージを救って下さいと天国に祈りを捧げている。 天国で、そんな祈りを聞き届け、ジョージを救うために翼を持たない2級天使クラレンスが地上へ派遣されることになった。 |
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まず、ジョージの今までの人生を。 ジョージの少年時代・・・ジョージは氷が割れて水に落ちた弟を救い、左耳の聴覚を失ってしまう。 |
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在学時代・・・外国へ行くことを夢見ていたジョージは、父の死と町の悪徳資産家 ポッターに対して正義を主張したために、父の経営していた住宅金融会社を継がねばならなくなる。 メアリーと結婚し、新婚旅行に旅立とうとすると、経済恐慌で取り付け騒ぎが起こり、旅費を全部投げ出して急場をしのぐ。 |
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その後も貧しい人々に住宅を与えたり、ポッターの悪辣な圧迫にも堂々と渡りあったり、仕事に精を出す。 しかし、叔父が会社の金8000ドルを失くしてしまい、会計検査官がやって来て、責任をとらざるを得ないという危機に直面して、ついに絶望・・・。 |
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ジョージは、橋から川に飛び降りようとするが、別の男が先に飛び込み助ける。 その男こそ、ジョージを救うために派遣された2級天使クラレンスだった。 ジョージが、「生まれなきゃよかった」と言うと、天使は、「君の望み通りにしよう」と言って、ジョージが生まれてこなかった世界を見せる。 |
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なんと町は、ポッターズ・ヒルになっていた。 そして、薬屋のガウアーさんは悲惨な晩年を過ごし、弟は氷の池で死に、町はうるおいの欠けた殺伐としたものになっていた。 そして、メアリーも愛のない寂しい人生を送っていた・・・。 |
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これを見て、ジョージは「戻してくれ、二度と恐れない。もう一度生きたい」とクラレンスに願うのだった・・・。 そして気がつくと元の世界に戻っていた・・・。 喜び勇んで家に戻ると、愛する子供達、そしてメアリーが・・・。 |
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そして町の人々が彼のためにカンパを持って集まって来てくれた。 あのガウアーさんからも・・・。 ジョージの誠意が町の人々に届いたのだった。 そして、カンパの中に本が一冊・・・。 「友のあるものは敗残者ではない 翼をありがとう クラレンス」 ハッピー・メリー・クリスマス! |
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フランク・キャプラ監督の「素晴らしき哉、人生!」でした。 この作品は、アメリカではクリスマス・シーズンになると毎年必ずTV放映されるほど愛されている作品です。 主役のジョージは小さな町の人々、まわりの人々のために、自分の夢と希望を一つずつ犠牲にして生きてきたが、大金を失くしたことから責任を取らざるを得なくなり、絶望して自殺しようとする。 特にこの映画の脚本は、とても良く出来ていると思います。 なお、バックに流れている「蛍の光」は、この映画のラスト・シーンで使われています。 主演のジェームズ・スチュアートの出演作の中には、「スミス都へ行く」、「フィラデルフィア物語」、「グレン・ミラー物語」、「翼よ!あれが巴里の灯だ」、「飛べ!フェニックス」、そしてヒッチコック監督の「ロープ」、「裏窓」、「知りすぎていた男」、「めまい」等々良い作品はたくさんあります。 そして妻役のドナ・リード・・・本当に綺麗な人です。 もし、あなたが、落ち込んだ時、まわりの人間関係などで悩んでいる時、人生に少しでも絶望した時などに、この映画を見て下さい。 ハッピー・メリー・クリスマス! 「素晴らしき哉、人生!」でした。 |
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12月の1本の「素晴らしき哉、人生!」は、いかがでしたか? それでは、次回の作品をお楽しみに・・・。 |
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