1999年3月の1本

「ベン・ハー」

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このページを作って最初と言うことで、どの映画にしようか?
気に入った映画、素敵な映画、是非見てもらいたい映画ってたくさんあり過ぎて、いろいろ悩み、悩んだ結果、まず1番目に1959年に作られた「ベン・ハー」にする事にしました。

「ベン・ハー」は、1959年にルー・ウォーレスのベストセラーをもとにしてウィリアム・ワイラー監督、チャールトン・ヘストン主演で作られた70ミリの3時間40分をこえる大作で、、アカデミー賞で11部門受賞という(1998年に「タイタニック」がタイ記録に並んだ)最多受賞記録をうち立てた作品です。
「ベン・ハー」は、リバイバルで映画館で見たのが最初で、その時は70ミリの大画面とその大迫力に圧倒されたものです。
特に映画史に残る大戦車競争のシーンは、大迫力で圧倒され、映画が終わってからもう言葉がでないくらいで、心も何か大きくなったような感じがしました。
今でも時々ビデオで見ては楽しんでいます。

舞台はキリスト生誕の頃のローマ帝国。
ローマ帝国下のユダヤ人地区エルサレムの名家の長男ベン・ハーの波乱に富んだ人生を描いたものです。

「ベン・ハー」
1959年 222分 監督 ウィリアム・ワイラー
出演者 チャールトン・ヘストン、ジャック・ホーキンス、スティーブン・ボイド
紀元26年。
エルサレムに総督として赴任してきたメッサラとベン・ハーは幼なじみであったが、今、二人はそれぞれ違った立場にあり、意見の違いから仲違いしてしまう。
そして、ふとした事故からベン・ハーは反逆罪に問われ、捕らわれ、母と妹も牢に入れられてしまう。
メッサラに釈放を頼むが断れれ、ベン・ハーはガレー船漕ぎに送り込まれる。
過酷なガレー船こぎの労役に3年耐えたベン・ハーは、沈没した船から艦隊長アリウスの命を救ったこで認められ、闘技者になるためにローマに連れて行かれる。
そこでベン・ハーはローマ第一の戦車競争者となり、やがてアリウスの養子に迎えられる。
だがベン・ハーは母と妹の事が気がかりで、エルサレムに戻るが、母と妹が死んでいたと聞かされる。
だが、母や妹は長年の牢生活のためにライ病患者となっていた。
ベン・ハーはメッサラの非常な仕打ちに激怒し復讐を誓い、ついには、大戦車競争での宿命的な対決を迎える・・・。
ベン・ハーが勝者になった時、キリストが処刑されるが、彼こそは、ベン・ハーが奴隷船に送られる途中、砂漠でノドをからしているときに水を与えてくれてその人であった・・・。
そして不治の病を患っていた母と妹もキリストの奇跡で回復し再び平和な生活を取り戻す・・・。

ストーリーは簡単に書いたらこんな感じですが、映画の中の人間描写から、大迫力のアクション・シーンまで、細かに作られていて、4時間近くの長尺ながら飽きさせずに見せてくれます。
特に大戦車競争が行われる、競技場のスケールの大きさと言ったら凄いの一言です。
左の写真が、その競技場のセットなのですが、その大きさにはビックリしてしまいます。
そして、砂けむりを上げる競争シーンのCGの様な作り物ではない本物の大迫力と言ったら、必見です。
しかし、この映画はキリストの物語が重要な部分を占めていて、取っつきにくい面もありますが、ベン・ハー自身・・・人間としての生き方とかの面で見てみると、とても見応えがあると思います。
肉体的にも精神的にも力強くって、なおかつ優しいベン・ハー・・・質実剛健って言葉通りの人で、僕が好きなのは、嘘がなく、人に気配りがあり、自分を犠牲にしてまでも人を救う努力が出来る・・・でも、自分では犠牲とは思っていない・・・そんなところです。
この映画はお勧めなので是非、是非、見て下さい。
 

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